伊与久沼有効活用の会とは
発足の経緯
江戸時代中期、伊与久沼周辺は踏み入れるには困難なほどの湿地帯であったが、伊勢崎藩主が潅漑事業を行い、沼を堀り田畑の拡大を謀りました。しかし天候不順で水不足が起こると、常に水争いが絶えなかったそうです。
幕末から明治にかけて、この状況を嘆いた伊与久の新井弥八郎は水争いをなくすべく沼の拡張と改修を行い続けました。1873年(明治6)、沼が官有地になるところを、弥八郎は「沼は村民のため村民が管理すべき」と伊勢崎藩に懇願し続け、伊与久沼は伊与久村民が管理することとなりました。その後は村民たちによって沼は守られ、争いごとも消え伊与久に安寧がもたらされました。
1925年(大正14)には佐波新田用水の通水により水不足が解消されると、沼は役割を終え、翌年沼は雷電神社の所有となりました。その後は鯉の養殖などが行われましたがしばらくして養殖は終了すると沼は利用されず放置されてしまいました。
その後は雷電神社の管理のもと、春には桜、夏には蓮が咲き誇りすばらしい景観となり地域住民に愛されています。「この沼の魅力をもっと伝えたい、地域のために役立てたい、憩いの場になってほしい」という思いのもと、2015年1月25日、雷電神社総代の了承を得て、伊与久沼有効活用の会は発足しました。
概要
会長:斎藤 博
人数:17名
年会費:2,000円
主な活動内容
・いよく沼桜まつり(3月下)の企画・運営
・いよく沼蓮まつり(7月下〜8月上)の企画・運営
・沼の清掃
など